甲状腺疾患 | 福津市の糖尿病専門医『福津内科クリニック』

甲状腺疾患とは

甲状腺の病気にはバセドウ病、橋本病、腫瘍などがあります。

甲状腺は首に有る内分泌臓器で代謝をつかさどる働きをしています。
甲状腺の病気は比較的多く見られますが、命に関わる物は多くありません。

甲状腺の病気

バセドウ病

バセドウ病とは?
甲状腺の働きが異常に亢進する病気です。
手の震え、動悸、倦怠感、微熱、息切れ、月経異常、口渇、下痢、発汗、体重減少、食欲亢進、眼球突出、等の症状が出現します。
女性に多く見られます。
妊娠や胞状奇胎に伴い甲状腺機能亢進症を来すことがあります。
バセドウ病と目の症状
バセドウ病になると目が飛び出してきたりものが二重に見えたりすることがあります。
バセドウ病の検査と診断
ほとんどの場合診察と採血、甲状腺エコーで診断できます。
バセドウ病の治療

多くの場合内服薬で治療可能です。
治療薬にはメルカゾール、チウラジール、ヨウ化カリウムなどがあります。
その他、アイソトープ治療、手術などが行われることがあります。

  • 甲状腺の治療薬には注意すべき副作用が見られることがあります。
無顆粒球症
0.2~3%の方に見られる副作用で、血液中の一部の白血球が無くなってしまうため、喉の痛みや高熱が見られます。
迅速に適切な治療を行う必要があります。

橋本病

九州大学の橋本先生が発見した病気です。甲状腺の自己免疫疾患で、自分の甲状腺を異物としてアレルギー反応を示すことにより、甲状腺の腫大を来します。成人女性の1割程度に見られる頻度の多い病気です。
甲状腺機能は正常、低下、亢進様々です。多くの方では特別な治療を必要としません。
甲状腺機能亢進症を来す橋本病を無痛性甲状腺炎と呼び、バセドウ病と検査結果が類似するため区別が必要になります。

甲状腺機能異常の症状
甲状腺ホルモンが低下すると体の浮腫み、けんたいかん、無気力、寒がり、便秘、皮膚の乾燥などが見られますが見過ごされていることが多いです。
治療
甲状腺機能が正常で自覚症状も無い場合は経過観察だけで良い場合があります。
甲状腺機能低下や亢進の症状が有ればそれに応じた治療を行います。
軽度の甲状腺機能低下症の場合はヨード制限だけで改善する場合があります。甲状腺機能が低下している場合は甲状腺ホルモンを服用する必要があります。

甲状腺腫瘍

甲状腺の部分的なしこりとして発見されますが触っただけでは分かりにくい場合もあります。
超音波や細胞診で診断可能です。良性腫瘍の場合は放置しても問題ありませんし気になるようなら手術で切除することも出来ます。

甲状腺癌
甲状腺癌には乳頭癌、濾胞癌、髄様癌、未分化癌などがあります。エコーと細胞診で診断可能です。手術や放射線治療の適応になります。
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